ビオチンの効果を解説。
レバーや大豆等の食品に多く含まれるビオチンは、アトピーや掌蹠膿疱症の改善に効果があるビタミンです。
また、肌や髪の健康を保つ働きもあります。
こちらでは、効能をはじめ、摂取量や上限量、過剰摂取による副作用などを解説しています。
ビオチンの効果。
アトピー性皮膚炎を改善します
掌蹠膿疱症を改善します。
疲労感や筋肉痛を予防に役立ちます。
肌や髪の健康を保ちます。
糖尿病の緩和に役立ちます。
摂取量や上限量。
厚生労働省:食事摂取基準(日本人の食事摂取基準2010年版)によれば、ビオチンの1日あたりの摂取量や上限量は下記のとおりです。
mg/1日 | 男性 | 女性 | ||
目安量 | 上限量 | 目安量 | 上限量 | |
18〜29歳 | 50 | − | 50 | − |
30〜49歳 | 50 | − | 50 | − |
50〜69歳 | 50 | − | 50 | − |
70歳以上 | 50 | − | 50 | − |
過剰症や欠乏症。
過剰症について
一度にビオチンを大量に摂取しても、過剰分は尿として排泄されますので、過剰摂取による重篤な副作用の報告はありません。
しかし、妊娠中に多量のビオチンを投与すると、哺乳動物では胎仔の吸収(妊娠初期の胚死亡)や胎盤、卵巣の委縮が起こるとの報告もあります。
欠乏症について
ビオチンが不足すると、食欲不振や吐き気、舌炎や乾燥鱗片皮膚炎、筋肉痛、結膜や脱毛、ケト乳酸アシドーシスや有機酸尿、皮膚の感染や知覚過敏などを引き起こす場合があります。
掌蹠膿疱症とビオチンの関係。
掌蹠膿疱症とは、無数の膿疱(膿)を持つ湿疹が手のひらや足の裏にあらわれ、痒みなどが伴う皮膚病です。
重度の場合には、この症状が原因で合併症を引き起こし、激痛を伴う関節症などを生じてしまう場合もあります。
もともとは、扁桃腺や歯科用金属などによる金属アレルギーが原因とされていましたが、近年の研究によりビオチンの欠乏により代謝障害が生じ、それに伴ってリンパ球の抑制細胞が機能しなくなり、過剰となった抗体が皮膚や骨膜に沈着して、掌蹠膿疱症を発生させていることが解りました。
実際に、掌蹠膿疱症患者の血中ビオチン濃度は、正常の方に比べて、値が著しく低下している事が判っています。
ビタミンB群とは。
9種類ある水溶性ビタミンの中でも、Cを除く8種のビタミンは、特に協力しながら働いているため、『ビタミンB群』と呼ばれています。
ビオチンはその中の1種である為、サプリメントなどで摂取する場合は、残りの7種類と同時に摂取することで、より効率的に効果を発揮します。
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