葉酸の効果を解説。

海藻類やレバー等の食品に多く含まれる葉酸は、妊娠初期には欠かせないビタミンです。
また、貧血や動脈硬化を予防する効果などもあります。
こちらでは、効能をはじめ、摂取量や上限量、過剰摂取による副作用などを解説しています。

葉酸の効果。

胎児の神経管閉鎖障害のリスクを軽減します。

巨赤芽球性貧血(悪性貧血)の予防や改善に役立ちます。

動脈硬化の予防に役立ちます。

神経細胞の働きを維持します。

ガン予防に期待されています。

摂取量や上限量。

厚生労働省:食事摂取基準(日本人の食事摂取基準2010年版)によれば、葉酸の1日あたりの摂取量や上限量は下記のとおりです。

μg/1日 男性 女性
推奨量 上限量 推奨量 上限量
18〜29歳 240 1,300 240 1,300
30〜49歳 240 1,400 240 1,400
50〜69歳 240 1,400 240 1,400
70歳以上 240 1,300 240 1,300

妊婦は+240μg、授乳婦は+100μgの摂取量が推奨されています。

過剰症や欠乏症。

過剰症について

一度に葉酸を大量に摂取しても、過剰分は尿として排泄されます。
その為、過剰摂取による重篤な副作用の報告はありません。

欠乏症について

葉酸が不足すると、造血機能に異常を来たして、巨赤芽球性貧血や神経障害などを引き起こす場合があります。
また、ホモシステインが血中に蓄積して、動脈硬化の危険因子となります。

妊婦に欠かせない葉酸。

胎児の正常な細胞と作る為に欠かせない葉酸は、妊娠初期(妊娠15週目まで)に不足すると「神経管閉鎖障害」という病気になりやすく最悪の場合、流産の恐れがあります。

欧米諸国の研究によれば、1日あたり400μg摂取すれば、新生児の神経管閉鎖障害発症率が70%も下がることが解っています。

風邪予防や美容目的などのためにビタミンCを大量摂取する際には、葉酸の排泄量が増えるということが明らかになっていますので、葉酸の補給もしっかり行って下さい。

ビタミンB群とは。

9種類ある水溶性ビタミンの中でも、Cを除く8種のビタミンは、特に協力しながら働いているため、『ビタミンB群』と呼ばれています。

葉酸はその中の1種である為、サプリメントなどで摂取する場合は、残りの7種類と同時に摂取することで、より効率的に効果を発揮します。

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