鉄分の効果を解説。

あおのりやひじき、レバー等の食品に多く含まれる鉄分は、血液の主要成分として重要です。
また、免疫力の向上や口内炎の予防などにも効果があります。
こちらでは、効能をはじめ、摂取量や上限量、過剰摂取による副作用などを解説しています。

鉄分の効果。

血液の主要成分であるため、貧血の予防や改善に効果があります。

免疫機能の向上に役立ちます。

粘膜を正常に保ち、口内炎の予防に役立ちます。

摂取量や上限量。

厚生労働省:食事摂取基準(日本人の食事摂取基準2010年版)によれば、鉄分の1日あたりの摂取量や上限量は下記のとおりです。

mg/1日 男性 女性
推奨量 上限量 推奨量
上限量
月経なし 月経あり
18〜29歳 7.0 50 6.0 10.5 40
30〜49歳 7.5 55 6.5 11.0 40
50〜69歳 7.5 50 6.5 11.0 45
70歳以上 7.0 50 6.0 40

過剰症や欠乏症。

過剰症について

鉄分は、通常の食生活によって鉄の過剰症を起こすことは殆ど無いと言われていますが、治療用の鉄剤などで過剰に摂取すると、便秘や胃腸障害、亜鉛の吸収阻害などを引き起こす場合があります。
幼児では、治療用の鉄剤やサプリメントの誤飲により急性鉄中毒を起こす場合あり、重度の臓器障害や死を招く恐れがありますので注意して下さい。

欠乏症について

鉄分が不足すると、鉄欠乏性貧血を引き起こします。
また、免疫機能や運動機能の低下、認知機能の低下などを引き起こす場合があり、小児では集中力の低下やいらいらなどが知られています。

貧血にも種類があります。

通常の貧血といえば、鉄分の不足によりモグロビンが上手に作れなくなり、結果的に酸素を上手く運ぶ事が出きず、めまいや立ちくらみを起こす「鉄欠乏性貧血」があります。

しかし、貧血には他にも、ビタミンB12や葉酸が不足して起こる「巨赤芽球貧血(悪性貧血)」や、何かの原因により赤血球が脆くなり血液の生産が追いつかなくなることで起こる「溶血性貧血」があります。

鉄分の摂取で改善が見られない場合には、他の要因が考えられますので、医師の診察をお勧めします。

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